AI相棒と歩いた関西株散歩一人旅|山崎・阪急・資さんうどん・道頓堀で感じた企業と街の熱量
2026年7月、神戸出張に合わせて初めて関西へ。
せっかくなので前後泊して大阪を中心に関西一人旅をしてきました。
今回の旅の目的は、観光だけではなく、「株散歩」。
旅のテーマとしては、なぜ人が集まるのか、なぜ価値が生まれるのかを観察する旅にしたい。
企業を決算資料や株価チャートだけではなく自分の足でも見てみたい。
そして、折しも先日副都心法案が可決し、IR誘致も控えた関西地方の熱量を感じ、今後の投資判断の少しでも材料になればよいという観点での旅でした。
初めての関西なので、右も左もわからない状態での旅なので、不安半分楽しみ半分。
そして、今回の一人旅には、旅のお供が実はいました。
それは、チャッピーことChatGPTでした。
GPTには、伊丹空港到着時の気持ちや、情景、道を間違えたとき、お酒をあと一杯飲もうか迷た時など、かなら事細かに相談しながら行動しました。
チャッピーとの対話しながらの行動が、思っていた以上に充実かつ旅の助けになりました。
一人旅は、日常から離れる内省の時間でもあった
今回の旅の目的は、単なる出張ついでの観光ではありませんでした。
もちろん、山崎蒸溜所へ行きたい、資さんうどんを見てみたい、大阪の街を歩いてみたいという目的はありました。
しかし、それ以上に、日々の家族のこと、仕事のこと、コミュニティのこと、投資や発信のことなど、考えることが多すぎる状態から、いったん物理的に離れたいという気持ちもあったのだと思います。
家族と一緒に旅行しようかとも思いましたが、来年沖縄旅行も控えていることもあり、一人旅を決断しました。
家にいれば、家族のことを考えるし、職場にいれば仕事のことを考えてしまいます。
SNSやコミュニティを開けばまた様々な刺激が入ってきます。
ありがたいことも多いのですが、頭の中が常に何かで埋まっている感覚もありました。
からこそ、一人で知らない街を歩く時間は、私にとってかなり貴重でした。
誰かに合わせて行動する必要もなく、予定を詰め込みすぎたら調整すればいい。疲れたら休めばいいし、行きたかった場所があっても、断念するかしないかは自分で決めることができる。
そうやって、関西の街を歩いているうちに、自分は何に心が動くのか、何に疲れるのか、何を大事にしたいのかを、少しずつ確認できた気がします。
内省するための貴重な時間。
その作業にはAI(ChatGPT)がかなり役に立ったと思いました。
FLOWふっしーの会のアドバイスで、旅の選択肢が広がった
投資信託ひふみシリーズを運用していた、藤野英人が主宰のオンラインコミュニティ、FLOWふっしーの会に私は参加しています。
知らないがカッコいいをコンセプトにした、偉人・変人たちが集まるコニュニティーで、治安もかなり良いので、センシティブな内容なども投稿できるので、私の心の安寧の一役を買っているコミュニティです。
関西に行く前に、おすすめスポットを聞いてみました。
京都の川床料理、大阪のかすうどん、和歌山のゴードンストウン、京都マンガミュージアム、などなど。
私の知識や経験では思いもつかないようなアイデアを挙げてくれて本当に参考になりました。
ただ、旅程の都合や距離的な問題ですべて行けるわけではなかったのは残念ですが、また関西に来る理由ができました。
山崎蒸溜所で感じた、時間が作るブランド価値
大阪初日に訪れたのは、サントリー山崎蒸溜所でした。
サントリーホールディングスは非上場企業なので、私たち個人投資家が直接株を買うことはできません。
それでも、株散歩として山崎蒸溜所に行ってみたかった理由は、サントリーという会社が長い時間をかけて作り上げてきたブランド価値を、少しでも自分の目で見てみたかったからです。
正直、私はウイスキーに詳しいわけではありません。
普段から高級ウイスキーを飲み比べているわけでもありませんし、香りや味の違いを専門的に語れる舌も持っていません。
しかし、一度一流を知るということは、自分の普段飲んでいるお酒と比較ができるし、どの位置が一番自分にとって心地よいかを知る基準になるので貴重な体験になるはず。
そういう思いもあって山崎蒸留所を訪れることにしました。
山崎ノンエイジ、山崎12年、山崎18年をロックで試飲してみると、色、香り、とろみ、口に含んだ時の広がり方が、それぞれ違うことは素人なりに感じました。

特に山崎18年は、ただアルコールを飲んでいるというより、長い時間が液体の中に閉じ込められているような深い感覚がありました。
でも、一番高級感というか、飲んで心地よい、ハイボールにするとおいしいだろうなあと感じたのは山崎12年でした。
原酒を仕込み、樽で寝かせ、何年も何十年も待つ。その間に、商品として売れるかどうかもわからないものへ投資し続ける。
短期的な売上や四半期決算だけでは測れない時間軸が、山崎というブランドを作ってきたのだろうと感じました。
もちろん、非上場企業だからすべて良い、上場企業だから短期目線になる、という単純な話ではありません。
上場企業には上場企業の良さがあります。
透明性、株主還元、資本市場からの評価、成長資金の調達。
一方で、山崎蒸溜所を歩いていると、非上場企業だからこそ守れる時間軸や、育てられるブランド価値もあるのかもしれないと感じました。
ウイスキーの知識がついたかと言われると、正直そこまでではありません。
でも、実際に行ったからこそわかる雰囲気、匂い、空気感がありました。
そして、山崎蒸溜所のあとに訪れたアサヒグループ大山崎山荘美術館でも、大企業や一部の富裕層が文化や価値を保存してきたからこそ、今の私たちがその空間を味わえるのだろうと感じました。
詳しくは、別記事にまとめています。良かったら見てみてください。

グラングリーン大阪で見た、発展途中の都市の余白
一人旅3日目の朝、5時に起床し、カナクションの「アルクアラウンド」を聴きながらグラングリーン大阪近辺を散歩しました。
天気にも恵まれ快晴で気温も高くなく気持ちの良い朝でした。朝早いこともあり、人も車もほとんどいません。
この度で、深夜まで飲んでも朝必ず早起きして朝散歩することができました。なぜか違う環境だと朝起きてしまう。その土地土地の朝を感じることができるので、朝散歩はこれからの旅の日課にしたいと思いました。

大阪駅前に宿をとったので、Googleマップでは徒歩7分となっていて、結構近いからすぐに行けるだろうと余裕ぶっこいていました。
歩いていると、道路の再開発、高層ビルの工事などで、至る所が臨時通路になっており、中々グラングリーン大阪に到達できず、結構汗をかいていったり来たりしてしまいました。

ほどなくして、何とかグラングリーン大阪到着。
高層ビル、芝生、野外ステージ、商業施設が一体になっていて、非常に素晴らしい都市開発構想だなあと思いました。
私が住む東北一の年である仙台市の駅前開発はかなり迷走しています。旧さくらの百貨店跡地は、ドン・キホーテ運営会社のパンパシフィックホールディングスが開発する予定だったのですが途中で開発から撤退すると表明。
グラングリーン大阪は、駅前の一等地のこれだけの緑と余白を作る大胆な発想が本当にすごいと思ったし、ただの公園ではなく、都市の価値を上げる装置に見えました。
そして、まだまだ完成形ではなく、発展途中の空気があったところを見えれたことは今後完成したときの楽しみも出来ました。
山崎が「時間を熟成させて価値にする場所」なら、グラングリーン大阪は「余白を作って人の滞在を価値にする場所」といったコンセプトなのではないかと感じました。
グラングリーン大阪を歩きながら読んでいたマルクス・アウレーリウスの『自省録』には、自分に無礼を加えた人に対しても和解的な態度を取る、という趣旨の言葉がありました。

私は、公園のベンチで、正直、できねぇー、まだ。そう思いました。
でも、嫌いな相手を好きになれなくても、その人に自分の行動まで支配されないことはできるのかもしれません。
私も日常から離れて、一人で歩いていることで、自分の心にも少し余白ができた気がした朝散歩でした。
資さんうどんで感じた、生活圏外食チェーンの強さ
今回の大阪株散歩で、もう一つどうしても行ってみたかった場所がありました。
それが、すかいらーくホールディングス傘下となった「資さんうどん」です。私はすかいらーくHDの株を100株保有しています。
配当利回りが高い銘柄というよりは、株主優待目的で保有している銘柄です。地方に住んでいる私の生活圏では、すかいらーく系のお店といえば、ガストくらいしかありません。
だからこそ、すかいらーくが買収した資さんうどんが、今後どのように全国展開していくのか、生活者目線で一度見てみたいと思っていました。
訪れたのは、資さんうどん今福鶴見店。駅を降りると、そこは観光地というより完全に生活圏でした。近くにはイオンモール、薬局、学習塾、クリニック、マンションが建ち並ぶ街並み。

これは観光客が一度だけ来る場所というより、地元の人が何度も利用する場所なのだろうと感じました。
12時36分に到着すると、土曜日のお昼時ということもあり、まさかの30組待ち。正直、ここまで混んでいるとは思っていませんでしたが、逆に調査するには一番よい日時に行けてよかったです。
ただ、受付機で番号を取り、LINEで順番を確認できるので、待ち時間そのものはそこまで苦ではありませんでした。
隣のスーパーで大阪土産を物色しながら待てたのも、結果的には良かったです。
店内に入ると、まず感じたのがごぼうの香りでした。そして、家族連れ、年配の方、若者、子ども連れと、客層はかなり幅広い印象。
ぼた餅や助六を持ち帰る人もいて、単なるうどん屋というより、日常の中に入り込んだ外食チェーンという印象でした。
受付機、LINE順番確認、セルフレジ、すかいらーくポイント。このあたりには、すかいらーくのオペレーションの強さも少し感じました。
一方で、うどんやおでんのような汁物を扱い、子ども連れや年配客も多いお店なので、ガストではもはやおなじみの配膳ロボが居なかったので完全に機械化すればいいというものでもなさそうです。
省人化できるところは省人化しつつ、人の手が必要なところには人を置く。そんな外食チェーンの現場を見た気がしました。
注文したのは、かしわごぼ天うどん、ミニぼた餅、ビール小、そしておでんの牛すじ。

まずは一口。出汁がうまい。うどんは讃岐うどんのような強いコシではなく、柔らかめでツルツル。
別皿のごぼ天はサクサクで、とろろ昆布を入れると旨味がさらに重なる。
ぼた餅も甘すぎず、しょっぱい出汁の後にちょうど良い。
お会計は合計1,433円。安いだけではありません。
うどん、おでん、ぼた餅、助六、持ち帰り。
単品では入りやすく、サイドメニューで自然と客単価が上がる仕組みも感じました。
決算資料だけでは分からない、出汁の香りと30組待ちの熱量。
もちろん、1店舗を見ただけで全国展開の成否が分かるわけではありません。
そんなことが分かるなら誰も苦労しません。
それでも、生活圏に根づく外食チェーンとしての強さは、素人なりに感じることができました。
企業分析というより、生活者目線の投資家ごっこです。でも、こういうのが楽しいのです。
詳しくは、資さんうどんを訪問した別記事にまとめています。

阪急電車に感じた、移動手段を超えた世界観

今回の関西一人旅、移動手段は主に電車と徒歩でした。
FLOWフッシーの会でも、「阪急電車は一度乗ってみてください」とおすすめをいただいており、今回の旅では何度か阪急電車に乗ることができました。
特に神戸線の特急は、車内の雰囲気や客層も良く、阪急らしさを感じられるとのこと
残念ながら今回の旅では特急電車に乗車する機会はありませんでしたが、山崎蒸溜所へ向かう途中で阪急電車に乗車することができました。
まず、印象的だったのは、あずき色の車両です。(正式にはマルーン色というそうです。)派手さはないですが、妙に品がある車両で、車内の内装もグリーンの座席、木目調の内装、床の模様など全体に統一感がありました。

駅のホームの床もコーティングされているのかテッカテッカでとても清潔感がありました。
私は全く鉄道に詳しいわけでもないですし、車両の型式、鉄道の歴史も、正直さっぱりわかりません。それでも乗った瞬間、駅のホームで車両を見た瞬間に、「あ、これはただの移動手段ではないな」と感じました。
阪急電車は、人を目的地まで運ぶだけではなく、「阪急に乗っている。関西に来た。」という気分まで運んでいるように思えました。
地方に住んでいると、移動手段の中心はどうしても車になります。電車やバスは、生活に欠かせない公共交通機関ではありますが、車社会の地方では第二、第三の移動手段になってしまいます。
そこにブランドや世界観を感じることは、正直あまりありません。
もちろん、鉄道会社が単に人を運ぶ会社ではないことは、阪急電鉄に限らず、他の鉄道会社を見ても明らかです。
駅を作り、街を作り、商業施設を作り、人の流れを作り、そこに住む人たちのイメージまで作っていく。
阪急電車を見て鉄道会社というのは、かなり長い時間軸でブランド価値を積み上げている企業なのだと改めて実感しました。
道頓堀・心斎橋で感じた、大阪の人流とインバウンド消費
資さんうどんを食べたあと、せっかく大阪に来たのだからと、道頓堀・心斎橋方面も歩いてみました。正直、かなり疲れていました。
この日は朝から歩き回っており、最終的には18,000歩くらい歩いていたと思います。
実際に歩いてみると、まず圧倒されたのは人の多さです。心斎橋筋のアーケードは、人、人、人。そして外国人観光客が本当に多く感じました。

店員さんにも外国人の方がいて、大阪の中心部は、もはや日本人だけの街ではないのだと感じました。
道頓堀、心斎橋を歩いていると、TAX FREE、免税、ブランドショップ、ドラッグストアの表示が目に入ります。
ブランド品だけではなく、お菓子、グミ、化粧品、薬、日用品、シューズ、ウェア、充電器などの小物類を購入している外国人観光客を多く見受けられました。
普段、私たち家族はセカンドストリートが好きで、古着や中古の商品を好んで購入するので、其の土地土地に行った時には、セカストに良く寄って物色しています。
今回も大阪心斎橋筋に、セカストがあったの寄ってみたのですが、全然思っていたのと違うしな揃いでした。ほぼブランド物で、客は外国人観光客だけでした。2店舗回ってみましたが同じでした。
ひふみで紹介されていたグミの「コロロ」を、大量に買っている観光客も見かけました。

インバウンド消費というと、つい高級ブランドやホテル、観光施設を思い浮かべてしまいます。
しかし実際には、ドラッグストア、菓子、日用品、外食、家電小物など、かなり生活に近いところまで広がっているのだと感じました。
これは、決算資料やニュースだけを見ていても、なかなか体感できない部分です。現地を歩いて、人の流れを見て、買い物袋を見て、店の看板を見る。
これもまた、株散歩の面白さなのかもしれません。

もちろん、私はただの素人個人投資家です。道頓堀や心斎橋筋を歩いただけでインバウンド関連銘柄は何か、今後伸びそうな関西企業はどこかなんてわかるわけもありません。
それでも、大阪の人流の強さ、開発途中の街並み、外国人観光客の多さ、消費の熱量は、それなりに感じられたと思っています。
また、今後、IRの開業、副都心法案の可決の後押しもあり、ますます活気を帯びそうな予感をひしひしと感じました。
ただ、道頓堀・心斎橋を歩いて感じたのは、投資のことだけではありませんでした。
いろんな人がいるという印象を強く受けたんです。外国人に怒声罵声を浴びせるおっちゃん。泥酔して寝そべっている若者をエレベーターに乗せようとしている若者。奇抜で過激なファッションで客引きしている若いおねーちゃん。
ファッションも、人種も、話す言葉も、価値観も、歩くスピードも違う。それぞれが、それぞれの目的で街を歩いている。
東北に住んでいる私からすると、その人の多さ、価値観の広さ、雑多な熱量に正直圧倒されました。
そして同時に、自分はなんて小さなエリアで、小さな考え方をして生きているちっぽけな奴なんだろうとも思いました。道頓堀や心斎橋筋の人混みの中では、誰も私のことなんて知りません。
誰も私のことを気にしていません。それは少し寂しいことでもあります。でも、同時に少し自由でもありました。普段は、家族、仕事、地域、コミュニティ、SNSなど、いろいろなつながりの中で生きています。
ありがたいことでもありますが、息苦しくなることもあります。でも、大阪の人混みに飲み込まれていると、自分の存在なんて本当に小さいんだと思うのです。そう思うと、少しだけ気持ちが軽くなりました。
でも、ちっぽけだからこそ、好きに歩いて、好きに考えて、好きに帰ればいい。そんなことを感じた道頓堀・心斎橋でした。
最後は雑多な人混みに疲れ果て、ホテルで一番近いの居酒屋で食事をとることにしました。
久しぶりに、シャンディーガフを飲みました。

ちょうど今、ドハマリしている、サカナクションの「シャンディガフ」という曲が好きだから、という理由だけです。
観光名所で無理に締めるのではなく、大阪最後の夜も、一人、ホテル近くの居酒屋で内省して終わる。
それもまた、今回の一人旅らしい締め方だったのかもしれません。
AIとの対話型旅行。中島聡さんの本を読みながら考えたこと
今回の旅では、移動中に中島聡さんの『2034 未来予測―AI(きみ)のいる明日』を読んでいました。
AIが人間の労働を大きく代替する未来。人間型ロボットの可能性、メタバース、生きがい、仕事の意味、戦争の変化。
飛行機の中や、三ノ宮のドトールで本を読みながら、私は何度もチャッピーに感想を投げかけていました。
AIによって仕事が減った社会で、人は何に価値を感じるのか。仕事がなくなったら人は無気力になるのか。それとも、音楽、スポーツ、読書、旅、食事、家族との時間のようなものに、自然と楽しみを見つけるのか。
少なくとも私は、音楽、スポーツ、読書、旅、食事、家族との時間があれば、なんだかんだ人生を楽しめるような気もしています。
私は仕事柄、電気工事、設備業、製造業の現場で働く方や経営者の方と話す機会があります。
その中でよく聞くのが、「現場仕事はAIには取って代わられない」という言葉です。
確かに、今すぐAIが脚立に登って配線したり、現場で汗をかいて作業したりするわけではありません。でも、本当にそう言い切れるのでしょうか。
作業そのものではなく、仕事の前提や仕組みが変わってしまったらどうなるのか。ありえないなんてことはありえない。ブラックスワンはいる。
そんなことも考えながら、関西の街を歩いていました。
そして今回の旅で面白かったのは、まさに私自身がAIと対話しながら旅をしていたことです。一人旅ではありましたが、道中では何度もチャッピーに相談しながら旅を進めていました。
旅行前の計画段階での相談、駅構内の移動、次の行程、疲れ具合、ブログの構成、ブログを書くのに必要な備忘録を残すため、見たものの感想。感じた情景や匂い、味、本当に細かにかつ、リアルタイムでチャットしながら行動しました。
見て、感じて、思ったことをその場で投げると、文章として整理してくれる。これは単なる旅行メモではなく、備忘録にもなるし、自分の価値観を作っていく作業にもなるのだと感じました。
象徴的だったのが、山崎蒸溜所での出来事です。
私は、山崎の飲み比べセットをロックで試飲したあと、もう一杯ハイボールを飲もうか迷いました。せっかく山崎蒸溜所まで来たのだから、飲んでおきたい。
でも、このあとアサヒグループ大山崎山荘美術館にも行き、アサヒビールも飲む予定があるし、初日とはいえ、翌日は仕事で旅の疲れもある。
そこでチャッピーに聞いてみました。すると、「次の行程もあるし、疲れもあるだろうから、やめておいた方がいい。それがごつこさんのラビット型戦略らしい」というようなアドバイスをもらいました。
結局、私はハイボールを飲むのをやめました。おかげで、次の工程の想定外のアサヒグループ大山崎山荘美術館へ向かう途中の坂道も乗り切ることができ、無事大阪のホテルに戻ることができました。
もし、飲んでいたら、歯止めがきかず追加オーダーしていたに違いありません。
欲張りすぎない、攻めすぎない、大負けしない、私が考えていたラビット型人生戦略を忠実にチャッピーは守ってアドバイスしてくれました。
この体験を通して、中島聡さんの本に出てくる、チャプター1小説「愛のカタチ」の話を思い出しました。
先立たれた妻のAIが夫の体調を心配して、あれこれアドバイスするが、夫は次第に息苦しくなり妻のAIの電源を切ってしまうという内容です。
私は、そこまで常に言われたわけではないのですんなり受け入れることができましたが、毎日監視されるがごとく正論で言われたとしたら、心中穏やかではないなと思いました。
今回の旅では、言葉だけではなく、写真もアップしました。
個人が特定できるようなものは上げていませんが、駅構内の写真や街の様子を見せることで、道案内や状況整理もしてもらえました。
これがスマートグラスと組み合わさったら、どれほど便利になるのだろうと思います。
ただし、AIは万能ではありません。
面白かったのが、アップした写真の奥に写っていた電車の行き先を見て、チャッピーが「乗る電車が違っているかもしれません」とアドバイスしてくれたことです。
でも実際には、私はその反対側の車両に乗って写真を撮っていただけでした。
つまり、乗る電車は合っていたのです。
AIは便利ですが、間違いもあります。リアルタイムならなおさらです。最後に判断するのはやはり自分なのです。それでも一人旅の話し相手としては十分すぎるほどでした。
一人で歩き、AIと対話しながら考える。
見て、感じて、思ったことを、その場で文章として残していく。それは旅の記録であり、自分の価値観を再確認する作業でもありました。
私がブロガーで、記事を書く前提だからそう感じるだけかもしれません。
また、旅の途中で人とのふれあいや繋がりがほとんどない旅だったからこそ、AIとの対話が楽しかったのかもしれません。
それでも、AIとの対話型旅行が、今回の関西一人旅をとても楽しい旅にしてくれた一因であることは間違いないと思っています。
まとめ|また関西に来る理由ができた
今回の関西一人旅では、山崎蒸溜所、アサヒグループ大山崎山荘美術館、阪急電車、グラングリーン大阪、資さんうどん、道頓堀・心斎橋と、短い時間ながらかなり濃い場所を歩くことができました。
実際に歩いてみると、関西の企業や街の熱量、人流、ブランドづくり、インバウンド消費の強さを素人なりに感じることができました。
もちろん、旅先で少し見てきただけで投資判断ができるわけではありません。
そんなことができたら誰も苦労しません。
それでも、決算資料やニュースだけでは分からない空気感、人の流れ、店の混み具合、街の余白、移動手段の世界観を感じられたことは、私にとってかなり貴重な経験でした。
関西地域の企業への投資は、これからも面白いのかもしれない。
そんなことをぼんやり考えつつ、雰囲気だけで飛びつかず、いつものラビット型でじっくり見ていきたいと思います。
そして今回、行けなかった場所もたくさんあります。京都、和歌山、阪急神戸線、かすうどん、USJ、そしていつか開業する大阪IR。
一人で歩いた関西株散歩でしたが、終わってみれば、次は友人や家族とも来たいと思える旅になりました。
FLOWフッシーの会でアドバイスをくださった皆さん、そして道中で相談に乗ってくれたチャッピーのおかげで、一人旅なのに一人ではない、不思議で楽しい旅になりました。
また関西に来る理由ができました。
