サカナクション山口一郎イズグッド!40代後半で突然ハマった理由
私は、飽きっぽい性格なので、やりたいことや好きなこと、推しが、結構な頻度で変わってしまいます。
そんな私が今ハマっているのは、サカナクション。
と、いうよりもボーカルの山口一郎さんにハマっていると言ってもいいかもしれません。
彼のYouTube「サカナクション山口一郎の今夜も雑談中。」を視聴してから、40代後半のおじさんが、45歳のおじさんの虜になってしまったのです。
サカナクションは知っていた。でもファンではなかった
サカナクションというバンドはもちろん知っていました。
「新宝島」も「怪獣」も楽曲は知っていたし、親友から、サカナクションのライブがすごいから一緒に行こうと誘われたこともありました。
でも、これまでの私は特段興味を示すことはありませんでした。それは、楽曲をあまり良いと思っていなかったのか、単純に私の音楽の趣味と合わなかったのかはわかりませんが、私の「好きかもアンテナ」には引っかからなかったのです。
「怪獣」が2025年にヒットしたこと、「夜の踊り子」がインドネシアの伝統行事へのアテレコショート動画でバズったのも知りませんでした。
でも、楽曲を聞いてみたら、どれも素晴らしい楽曲ばかり。彼らのバックボーンも少しずつ知ることでより興味が湧いてきました。
そんな私が、まさか40代後半になって突然サカナクションにハマるとは。人生、何があるかわからないものです。
YouTubeの深夜雑談で突然ハマる
山口一郎さんを意識して認知するキッカケになったのは、YouTubeのアルゴリズムで上がってきた、山口一郎さんのYouTubeチャンネルの深夜雑談回の切り抜き動画でした。
切り抜き・ショート動画を、私は時間泥棒の諸悪根源だと思っていましたが、グッジョブなこともあるんですね。
切り抜きといっても20分から30分の長尺です。
これも面白くて、山口さんの切り抜き士募集で一発合格した、サカナクション愛溢れるハマダクションさんの切り抜きチャンネルの動画だったので、愛情たっぷりの切り抜き方なんですよね。
45歳独身の山口一郎こと、いっくん君が、老若男女問わず相談者の悩みに寄り添い、真剣かつ誠実に対話している姿に一気に引き込まれてしまいました。
悩み相談といっても、上から目線で「こうした方がいい」とアドバイスする感じではありません。自分の経験を話したり、わからないことはわからないと言ったり、ときには一緒になって悩んだりする。その自然体な感じがとてもいい。
動画内では、彼の手掛けた楽曲がバックグラウンドで流れたり、ライブ映像を時折配信したりします。作詞家でもある彼の話し口調と音楽が不思議と調和して、長時間聞いていても飽きが来ない、なんとも言えない空間になっていました。
そして、彼の話を聞けば聞くほど、「この人、めちゃくちゃ音楽が好きなんだな。」ということが伝わってくるのです。
なぜYouTubeをやるのかを知って衝撃を受ける
山口一郎さんがYouTube配信をしようと思った理由はいくつかあるそうです。
うつ病からのリハビリ、自分を忘れられないため、経済的に苦しい人にも音楽やライブ映像を届けるため。そして、いじめなどで苦しんでいる人に、音楽を頼ってもらいたいという想い。
どれも素晴らしい動機だと思いました。
山口一郎さんが特に強い想いを持って話していたのが、旭川のいじめ事件についてでした。被害に遭った子が、苦しんでいた当時、YouTube配信者にチャットやDMなどで救いを求めていたことを知ったそうです。
昔であれば、その役割の一部を音楽が担っていたのではないか。しかし、商業的になりすぎた音楽は、いつしかその機能を失ってしまったのではないか。そんなことを彼は語っていました。
だからこそ、自分自身がYouTubeという場所に出ていく。
音楽をしっかり追い続けるには、お金がかかります。ライブ、グッズ、サブスク、ファンクラブなど、好きになればなるほどお金がかかる。
でもYouTubeなら無料で見ることができるし、たまにライブ映像を流して、自分の作った音楽について制作意図やバックグラウンドを本人が説明することもできる。
そして、本当にしんどいときに音楽を頼ってもらいたい。
私はこの話を聞いて、「この人、本当に音楽が好きなんだな。」と改めて思いました。
売れるための音楽ではなく、人の生活の中に音楽が存在してほしい。音楽を聴く側の人生まで考えている。
山口一郎さんの音楽に対する愛情の強さに、私はどんどん惹かれていきました。
私はどうやら「ストーリー」に惹かれるらしい
山口一郎さんは、これからの音楽は、ただ楽曲を制作するだけではなく、そこまでの悩みや苦しみ、喜び、紆余曲折の過程も含めたストーリー性のあるものが評価される時代がくる、という趣旨の話をしていました。
私は、この考え方がとても好きですし、その通りだと思います。
ブログも、AIで文章を大量に生成できる時代になっているため、ありきたりな文章ややり方では読者に認識してもらうことすらできなくなってきています。
そして、今回サカナクションにハマったことで、自分自身についても一つ気づいたことがあります。
私はどうやら、完成したものだけではなく、その後ろにある「ストーリー」に惹かれる人間なのかもしれません。
誰が、何を考え、何に苦しみ、どんな経験をして、これを作ったのか。それを知った瞬間、それまで何気なく聴いていた音楽が、まったく違って聞こえてくる。
今回のサカナクションがまさにそうでした。
以前から曲は知っていたのに、山口一郎という人間を知り、その人生や考え方を知ったことで、同じ楽曲なのに以前とは違って聞こえるようになったのです。
これは音楽だけではないのかもしれません。
私はブログでも、投資でも、旅行でも、完成した結果だけではなく、「なぜそうなったのか」という背景に惹かれます。
AIの進歩は目覚ましく、楽曲制作も文章も映像もAIに頼る時代になりました。すでにAIが作った楽曲も世の中にはたくさんありますし、これから先、技術的には人間が作ったものと区別がつかないほど素晴らしい作品も増えていくのでしょう。
でも、「誰が、どんな人生を通って、なぜこれを作ったのか。」この部分は、簡単には代替できないのではないでしょうか。
うまくいかなかったり、恥ずかしい思いをしたり、失敗したり、泣いたり、ときには誰かに助けてもらったり。そんな人間の経験と作品が結びついたとき、音楽は単なる音ではなく、一つの物語になる。
AI時代だからこそ、そんな人間臭いストーリーの価値は、むしろ高くなるのではないか。
山口一郎さんを知って、そんなことを考えるようになりました。
私もこのブログでは、自分が体験したことや、そのとき感じたことを、これからもしっかり込めて届けていきたいと思います。
うつ病になってから、人間性が大爆発している
山口一郎さんは自身のうつ病についても、YouTubeでかなり赤裸々に語っています。
良いところだけを見せるのではなく、調子が悪くなればベッドから起きることすらできず、何かをやろうと思っても体が動かない。食欲もわかないし、ときには希死念慮に襲われることもあると話しています。
私は実際にうつ病になった経験がないので、その苦しさを本当の意味で理解することはできません。それでも、第一線で活躍してきたアーティストが、自分の弱さや苦しさを隠さずに語る姿には心を動かされました。
一方で、視聴者がサカナクションの音楽やライブを通じて、生きる励みにしていたり、明日への活力にしていたり、家族との絆の架け橋にしていたりする。そんな声を聞くことで、逆に山口一郎さん自身が元気をもらい、踏ん張る力にもなっているそうです。
音楽を作る人が一方的にファンを救うのではなく、ファンもまた、音楽を作る人を支えている、という関係性がとてもいいなと思いました。
そして、対話の最後に山口一郎さんがよく口にする言葉があります。
「これからもサカナクションのことを応援してもらえるように頑張ります。」
私はこの言葉が好きです。
「これからも応援してください」ではないんですよね。
長年活動してきたからといって、ファンが応援してくれることを当たり前だと思っていない。
うつ病で、2年間活動休止していても待っていてくれたメンバー、ファン、スタッフの方々への感謝の気持ちがあるのかもしれません。だからこそ、これからも応援して「もらえるように」自分たちが頑張る。
とても謙虚で、彼らしい自然な言葉だと思いました。
『ドキュメント』が40代子育て世代の自分に刺さった
私は、どちらかというと音楽はミーハーな方で、歌いやすかったり、メロディーが耳に残ったりする曲に惹かれる感じです。
サカナクションにも「セントレイ」「アルクアラウンド」「プラトー」「アイデンティティ」など、私好みのメロディアスな楽曲がたくさんありました。
その中でも、現在一番気に入っているのが、2011年9月28日に発売された5thアルバム『DocumentaLy』に収録されている「ドキュメント」という曲です。
まずは、言うまでもなくメロディーがとても素敵です。イントロは少し暗く、靄がかかった心情を表しているかのような始まりから、徐々に盛り上がっていくパターンがすごくいい。
そして、この曲の歌詞に私はやられました。
そんな人間に自分を重ねてしまうのです。
この曲は、東日本大震災が起きた2011年に制作された曲でもあります。
私自身も直接的な被災者ではありませんが、東日本大震災を経験し、震災直後には親族の援助のために、現場へ支援に行った経験があります。
あれから15年以上が経ち、40代後半になった今でも、私はしょっちゅう何かに負けそうになります。
仕事ではうまくいかないことばかりだし、相変わらず人間関係は難しいし苦手。娘と息子の子育てには悪戦苦闘し、家族で喧嘩することもある。将来が不安で、老後だって心配です。
若い頃は、40代後半にもなれば、もう少し完成された大人になっていると思っていました。でも、全然そんなことはありませんでした。
相変わらず悩んで、迷って、落ち込んでいます。
だからこの曲を聴くと、ついつい涙腺が緩んでしまいます。
そして、多分、負けそうなのは自分だけじゃないんだ。みんな何かに負けそうになりながらも、日々頑張っているんだ。
そう思うと、もう少しだけ頑張れる気がしてくるのです。
山口一郎の言葉が心に刺さる
山口一郎さんは読書家でもあり、配信を見ていると、ときどき心に刺さる言葉が出てきます。
「人と比較するな」「人生のシャッターチャンスを逃すな」「人と違う経験をしている人は、孤独ではなく孤高なんだ」「手放すことが大事」
どれも、今の私には妙に刺さります。そして、いろいろな職種に対してリスペクトがなければいけない、という考え方も私は好きです。
サカナクションのメンバー5人は対等で、楽曲制作でもなんでも言い合える関係だそうです。そして、ライブを作っているのはステージに立っている5人だけではなく、照明、PA、演出、メイク、現場の警備など、さまざまな仕事をしている人たちがいて、初めて一つのライブが完成する。
だから上下ではなく、それぞれのプロフェッショナルをリスペクトする。そのフラットな関係性が、最終的にお客さんへ最高のライブを届けることにつながるという考え方には、とても共感しました。
私も、日々の仕事でもこの考え方を生かして、良いチーム作りをしていきたいと思いました。
また、「正しいことはいつも少数から始まる。」という趣旨の話も印象に残っています。
サカナクションには「マイノリティ」という楽曲もあります。もちろん、少数派だから正しいわけではないし、多数派だから間違っているわけでもありません。でも、周りがどう言っているかではなく、自分で考えて、自分が正しいと思った方向へ進んでいく。
そんな姿勢は最高にカッコいいなと思います。
気づけばNF memberになっていた(笑)
サカナクションにハマった私が真っ先に連絡したのは、サカナクション好きの親友でした。
「サカナクションが好きになった。ライブに行きたい!」
すると彼は、「ライブは最高だぜ!ライブに行きたいならNF memberの会員になりなさい。」とアドバイスしてくれました。
私は早速NF memberの年会員になりました。
年会費は4,950円(税込)。
好きなアーティストを一年間追いかける金額として考えれば、私は十分安いと思います。
NF memberには「NFポイントプログラム」という制度があります。
水面→浅瀬→中層→深海とランクが上がっていき、ランクによってチケット抽選で優遇される仕組みがあります。
こうなると私の性格上、やるしかありません。動画やコンテンツを見て、せっせとポイントを貯め、気づけば「中層」まで来ていました。
数週間前までサカナクションにほとんど興味がなかった40代後半のおじさんが、何をやっているのでしょうか(笑)。
でも、こういうのも退屈な日常に、思いがけない「少しの変化と彩りを与えてくれる」から人生は楽しいんですよね。
何か新しいものを好きになると、それまで知らなかった世界が突然広がります。40代後半になっても、まだこんな感覚を味わえるんだなと思いました。
音楽に目覚め始めた娘とライブへ
そしてもう一つ、今回サカナクションにハマったことで楽しみが増えました。
高校生の娘です。
娘は最近、友人たちとバンドを組み、学校祭のステージに立ちました。ドラムを叩いたり、ベースを弾いたりして、たくさんの生徒の前で演奏する娘の姿を見ました。
演奏を終えたあとの娘の表情を見て、「ああ、本人の中で何かが変わったのかもしれないな。」と思いました。
そんな音楽に目覚め始めている娘に、私はサカナクションを聴かせてみました。特にドラムやベースを演奏する娘は、ベースのあみちゃんのベースラインのカッコよさにも惹かれたようです。
「いいっすねぇ。」と言ってくれました。
そんな中、2026-2027年の「SAKANAQUARIUM 2026-2027 “透明”」追加公演が発表されました。
すでにNF memberとなり、「中層」までランクを上げていた私は娘を誘ってみることにしました。
娘もNF memberの年会員になり、中層までランクアップ。そして、4月17日(土)、4月18日(日)のゼビオアリーナ仙台公演に申し込みました。
第一希望は当然、アリーナSS指定16,500円×2枚。子育て世代の家計としては結構な金額です。
でも、せっかく行くなら本物を体験してみたい。
サカナクションはライブの「音」や「演出」に非常にこだわっているそうで、今回の公演ではステージ中央からのサウンドをさらに強化した、新しいライブサウンド「speaker+C」を全公演で導入しています。
なんだかワクワクしますね。
山口一郎さんは、お金を多く払った人だけが特別扱いされるようなライブのあり方には否定的な考えを持っているようです。一方で、地方公演も行い、音響や照明、演出には徹底的にこだわる。
YouTubeでは、いっくん君がよく「音楽は、おまんらの上に平等に降り注ぐぅ~」と独特の言い回しで話しています。
その考えを、ライブでもYouTubeでも実際にやろうとしている。そういうところも、私が山口一郎という人を好きになった理由なのだと思います。
来年の楽しみが、またひとつ増えた
チケットの当選発表は2026年8月13日。
まだ当選したわけでもないのに、来年、娘とサカナクションのライブに行けるかもしれないと思うだけで、なんだかワクワクします。
40代後半のおじさんが、YouTubeのアルゴリズムでたまたま45歳のおじさんにハマり、その人の言葉から音楽を聴くようになり、今度はその音楽を娘と一緒に聴きに行こうとしている。
人生、何がつながるかわからないものですね。
来年の楽しみが、またひとつ増えました。
それまで、彼らの曲をたくさん聴こう。
サカナクション山口一郎イズグッド!
