大阪株散歩一人旅|資さんうどんを食べて全国展開の可能性を妄想してみた
個別株式を買いだしてから、5年ほど経過しました。
現在の個別株保有銘柄は約30銘柄。
どれも大きく集中投資しているわけではなく、少量ずつ保有しています。
個別株を購入する理由はいくつかあります。
- 将来のキャッシュフローを育てるため
- 応援したい企業を買うため
- 投資の勉強、目利きを鍛えるため
- 生活に密着している企業に投資している感覚を味わうため
- 人間の理性と感情の比率を考慮して、感情面を担保するため
- 株主優待で家族と一緒に株にふれあい、楽しむため
基本的な戦略は、バイアンドホールド。高配当銘柄中心で、配当利回りは3.5%前後を一つの目安にしています。現在の配当利回りは3.67%です。世間的には高配当とは言わないかもしれませんが、私にとっては十分です。
新NISAの成長投資枠も活用しながら、監視銘柄が下がった時に押し目買い、時にはナンピン買いもします。
配当性向、DOE、増配傾向なども一応見ています。一応、と書いたのは、もちろん完璧に分析できているわけではないからです。
それでも、自分なりに長く持てそうな企業、応援したい企業、生活の中でふれあっている企業を中心に買っています。
その保有銘柄の中に、すかいらーくホールディングス(3197)があります。
すかいらーく株は100株保有しています。配当利回りは1%以下と低いですが、株主優待が目的です。そして、単純にガストが好きだからです。
ただし、私の住んでいる地域には、すかいらーくグループの店舗はガストくらいしかありません。
今回、大阪に行くにあたり、すかいらーくが以前買収した「資さんうどん」を視察してみたいと思いました。
資さんうどんは東北地方にはまだなく、東京にもまだ4店舗です。名前は聞いていましたが、実際に食べたことはありませんでした。
一人旅ということもあり、これは良い機会だと思い、旅の工程に入れることにしました。
もちろん、1店舗食べに行って明確な何かがわかるわけでもないし、視察して良かったからといって、すぐにすかいらーく株を買い増しするわけではありません。
ただ、長い目で見た時に、資さんうどんが全国展開しうるのか。すかいらーくグループの中で、新たな成長の柱になりうるのか。
そんなことを、素人個人投資家なりに妄想したいがゆえに、資さんうどんへ行ってみることにしました。これは企業分析というより、生活者目線の投資家ごっこです。
でも、こういうのが楽しいのです。
資さんうどん今福鶴見店は、観光地ではなく生活圏にあった

旅行3日目の土曜日に、資さんうどんに行くことにしました。宿泊予定のエリアを考慮し、今回は今福鶴見店に行きました。
JR大阪駅からは電車で約40分、宿泊先の心斎橋駅からも30分と、結構中心部からは離れた場所にありました。
地下鉄長堀鶴見緑地線に乗り、歩き疲れた状態で電車に揺られること30分、うとうとしていたので危うく乗り過ごすところでしたが、無事に今福鶴見駅に到着。
下車して地上に上がると、すぐに、イオンモール、薬局、学習塾、クリニック、マンション、住宅密集エリアを目にして、観光地ではなく生活地域圏ということを認識しました。

当然のことかもしれませんが、資さんうどんは観光客が一度食べる店というより、地元の人が繰り返し使う店ということを改めて現地に行くことにより確認することができました。
スーパーマーケット併設の商業施設敷地内にあり、隣はイオンモールで、店舗の上はびっくりドンキー、同敷地内には焼き肉屋、スシローなどもあり、外食激選区という感じでした。
12時36分到着で30組待ち。生活圏店舗なのに激混み
現地に到着したのは、12時36分。かなり良いタイミングで到着することができました。土曜日のお昼時ということもあり、激込みでした。

入店すると、まず初めに感じたのが、かすかに広がるごぼうの香りでした。なんとも食欲をそそる、良い香りです。
受付発券機があり、発券しました。
受付番号は231番、現在の呼び出し191番。30組くらい待ちの状態。
正直、えっ、いつ食べれるの?帰ろうかなとも一瞬思いましたが、さすがにここまで来て帰るは選択肢にありません。
発券のレシート片手に、時間つぶしで、隣のスーパーに入ることにしました。
スーパーには、大阪を感じられるような品々が売っていましたが、お土産として、大阪のお好み焼きの素セットと、お好み焼きソースを買いました。
ちょうどお土産も買うことができてラッキーでした。
そうこうしているうちにLINEの通知を見てみると、間もなく呼び出しの順番がちかづいてきました。
着座できたのは13時05分。
2名以上の組が多かったので、1名用のカウンターにすぐに座れたのか、オペレーション的に無駄がないのか30分程度で着座できたのはかなり早いほうではないでしょうか。
受付機、LINE順番確認、セルフレジ。すかいらーくのノウハウを感じる
受け付けは、受け付け用端末と発券機の組み合わせ。番号のアナウンスは壁付けモニターと音声アナウンスでした。今では当たり前の仕組みですね。
LINEの友達登録で順番状況が分かる仕組みで、クーポンもついてきました。

色々考え事して会計していたら、クーポン提示するの忘れてしまいました。
会計のレジもセルフレジが基本。ここらへんはすかいらーくのガストなどと同じ仕組みでした。すかいらーくポイントも貯まるし使えましたが、楽天ポイントは使えませんでした。
また、ガストでよく見る配膳ロボも居ませんでした。汁物かつ、熱いスープなのとそこまで通路も広くないので当然と言えば当然でしょう。
その代わり、オペレーションがスムーズに行くように、すべてのテーブルに水とコップ、お箸やレンゲ、薬味、皿などが常設されていて、客がいちいちウロウロしなくても良いし、店員もお水の提供をする必要が無いので良いと思いました。
お箸もすべてビニール袋詰めの割りばしで、衛生面を気にする人には良いのではないかと思いました。
店内は家族連れ、年配客、若者まで幅広い
来店していた客層を見ると、家族連れが圧倒的に多かった。また、週末の昼ということもあり、おじいちゃんおばあちゃんとお孫さん家族の組み合わせも多く見受けられました。
若者も複数おりましたが、中には待ちきれなくて退店し、2階のびっくりドンキーに駆け込む若者もいました。食べ盛りの若者は空腹には勝てなかったのでしょうね。
単身での来店もおり、女性客一人で来店していたり、本を読みながらスイーツまでおいしく頬張っているおっさんもいました。
そして、さらっと周りを見渡しましたが、単品メニューの方は思っていた以上に少なく、多くの客は、セットメニューやサイドメニューを頼んでいました。
私も、取材と称し、サイドメニューももちろん注文しましたし、なんならおでんをおつまみに昼ビールも堪能しました。車を運転する必要がない都会ならではの醍醐味ですね。田舎では車社会なのでそうもいきません。
いざ実食!注文したのは、かしわごぼ天うどん

連日、旅先での外食、ホテルのビュッフェ形式の朝食続きだったので、そこまで空腹でもありませんでしたが、せっかくここまで来たので、基本のかしわごぼ天うどんをベースに、ミニぼた餅と、おでんの牛スジ、ビール小を注文しました。
お会計は、合計1,433円。
ビールとデザートのミニぼた餅もついての値段なので安いと思いました。

出汁がうまい。とろろ昆布でさらに旨味が重なる
ほどなくして、かしわごぼう天うどんが到着。ごぼう天は別皿に取り分けられていて、自分のタイミングでうどんに投入できるという気配りがいい。
ごぼうの香り、カツオの香りがフワッと漂い、空腹ではなかったのですが、次第に食欲が出てきました。周りを見渡してみたら、何やら小瓶から取り出してうどんに乗せているではないですか。
ふと、薬味スペースを見上げ、同じ小瓶があったので見てみると、とろろ昆布が入っていました。
これはとろろ昆布入れ放題なのでしょうか。
まずは、なにも入れない状態で、出汁をレンゲに入れ、口の中に投入。
うっ、うまい!
かつお、こんぶ出汁がしっかりと出ており、塩味もそこまで強くない。ほのかな甘みはお肉から出ているのか。味音痴な私には知る由もありませんが、近くにあったらリピート確定の出汁のうまさでした。
すかいらーくの統合報告書によると、製麺プロジェクトというのを立ち上げて、資さんの職人が五感で行っていた微調整を科学的にレシピ化し、製麺の工場製造を開始しているそうです。
さらに、店舗で毎日、20回以上丁寧に出汁を取る味づくりにこだわり続けているそうです。
別皿のごぼ天はサクサクで、変に繊維が残って噛みきれないということはなく、自分のタイミングでうどんの出汁につけることができる点が良いです。
うどんは柔らかめでツルツルののど越しが最高。ほのかな小麦の香りもあり、いつもはコシのあるうどんを食べることが多いので新鮮な食感でした。
うどんだけではない。セットメニューや、ぼた餅、助六、おでん、サイドメニューが強い
資さんうどんは、メニューが豊富でした。今回注文したぼた餅やおでん以外にも、おそば、天丼、かつ丼、うなぎ、ソフトクリーム、焼うどん、おにぎり、カレー、ミニ丼セットなど、本当に豊富でした。
何度もリピートで来ても飽きの来ないメニューの多さはかなりの強みに感じました。
資さんうどんは全国展開できるのか、素人なりに妄想してみた
では、資さんうどんが今後、全国展開し、ガストと双頭を成すくらいに成長する可能性があるのかという点を、素人なりに妄想してみましょう。
現在の店舗数は、資さんうどんホームページを参照する限り、2026年7月現在で115店舗確認できました。九州の福岡を中心に、四国、中国、関西地方への広がりを見せています。
関東地方で23店舗。東北、北海道はまだゼロです。
これだけのクオリティと、生活圏の家族連れ、年配、若者まで拾える豊富なメニューとお持ち帰りができる商品もある点、すかいらーくのオペレーションの効率化とポイントも活用できる。
そして何より、東北人の私でも美味しいと思えるうどんなので、少なくとも、全国展開を妄想したくなるだけの魅力は十分にあると感じました。
ただし、注意点もあると思っていて、出店ペースを誤って急拡大したり、地域ごとの味の好みで人気が出ない、混雑時のオペレーションをどこまで捌けるか、拡大していくに連れ資さんうどんらしさが薄まらないかなどの心配な面もあります。
資さんうどん統合報告書によると、急拡大するのではなく、同地域にガストが数店舗ある場合、その一店舗を資さんうどんに切り替えていくという戦略を取っていくみたいです。
資さんうどんの年商は、特に関西関東エリアでは既存店が1.6倍の伸びに対して3倍になっているそうなので、利益が見込めるブランドに変えていく戦略は理にかなっていると言えます。
いきなりステーキのように急拡大してブランドを消耗させるのではなく、生活圏に少しずつ根づかせるように展開できれば、面白いのではないかと思いました。
また、全国展開にとどまらず、海外展開も進めていて、2026年6月には台湾に1号店を出店しました。アジアの人々の舌に合う出汁を開発しつつ今後も店舗数を増やしていくと考えられます。
まとめ|投資家ごっこのつもりが、生活者として普通に満足した
とはいえ、2026年12月期において、すかいらーくに占める資さんうどんの売上高の比率はわずか4.5%程度です。私は現在100株保有してますが、資さんうどんが好調だからといって追加で株を買うかというとそういうわけでもありません。
すかいらーくのPER(株価収益率)は、30倍を超えており、すでに資さんうどんの好調も織り込み済みの可能性が高いからです。
ただ、少しだけ資さんうどんがすかいらーくグループに加わった意味は、少し体感できた気がします。
まずは慌てず、株価が下落したときに拾いに行くいつもの戦法で長い目でまずは東北地域に出店されることを楽しみにしていたいと思います。
今回は、投資家ごっこのつもりで、資さんうどんに行きましたが、生活者目線で普通にうまかったし、良い店だなあとも思いました。
だからこそ、投資家目線でも気になる。
こういう、生活と密着した投資の楽しみも、個別株投資の面白さなのかもしれないと感じた体験でした。
