まだ間に合う!先進的窓リノベ2026VS太陽光!家族の暮らしを「ととのえる」ならどっち?
今年の我が家の抱負は「ととのえる」。
その一環として、先進的窓リノベ2026事業(以下、先進的窓リノベ)の補助金を活用し、8月に我が家の窓8カ所に内窓、いわゆる二重窓を設置しました。
構想から2年が経過し、ようやく我が家の断熱性能はほんの少しだけ上がりました。
今回、内窓8カ所の工事にかかった費用は99万円(税込)。
そして、先進的窓リノベの補助金額は32万円に決定しました。
実質的な負担額は67万円です。
さらに、戻ってくる補助金32万円を使って、私の部屋と息子の部屋に寒冷地仕様のエアコン「ズバ暖」を2台設置しました。
我が家は、40代になってから資産形成や節約などに真剣に取り組み、現在の総資産は3,000万円を突破することができました。
しかし、色々と頑張っている最中、資産が3,000万円を超えたころに、ふと思いました。
資産を増やすだけが人生ではない。
遅ればせながら、そんな当たり前のことに気づいたのです。
そこで、自分や家族の性格、これまでの生き方を振り返り、我が家なりの人生設計や戦略を「ラビット型人生戦略」と名付けました。
臆病で優柔不断な私が、兎のように危機を察知し、大きな失敗を避けながら、それでも必要なところでは少し攻める。
私たち家族に降りかかる難題や課題から、いかに大きなダメージを受けずに逃げ切り、そのうえで家族が少しでも幸せに暮らせる方向へ進めるか。
そんなことを考えながら生活しています。
ラビット型人生戦略については、こちらの記事に詳しく書いています。

今回の先進的窓リノベも、そのラビット型人生戦略の実践の一つです。
我が家の電気代は年間約30万円。
電気代を抑えるために、太陽光発電+蓄電池へ大きなお金を投じるという選択肢もありました。
しかし、我が家が13年間ずっと抱えてきた一番の問題は、
「この家、寒い!」
という家族からの不満でした。
電気を作る家にするのか。
それとも、家族が毎日過ごす家そのものを快適にするのか。
我が家が選んだのは、断然後者でした。
今回の記事では、太陽光発電と先進的窓リノベを比較しながら、なぜ我が家は100万円近いお金を使って内窓を選んだのか。
実際にかかった費用や補助金、施工して感じたメリット・デメリットなどについて書いてみます。
もちろん、住宅の立地や家族構成、断熱性能、電気の使い方などによって効果は違います。
あくまでも我が家の場合として読んでいただき、何か一つでも参考になる部分があれば幸いです。
我が家は13年間、寒い家だった
思えば13年前に一軒家を建てたのですが、断熱に関してあまり深く考えずに、設計士さんの意のままに建ててしまったので、とても寒い家が完成してしまいました。
予算との兼ね合いもあったのですが、今考えると寒くなる要素満載の家でした。
採光が多いと最高だね!と大きな窓。
断熱材はロックウール、外壁はガルバリウム鋼板、大きな吹き抜け、夜になると使い物にならない蓄熱式暖房器。
寝室、リビング以外にはエアコン無し。
吹き抜けがあり、開放的なリビングは、それはもう最高なんですが、夏は暑いし、冬は寒い。
特に妻は冷え性のため寒さに弱く、雪がほとんどない地域で育ったので、なおさら私のふるさとの冬はつらかったと思います。
妻の主戦場でもあるキッチン周りは玄関に近く、勝手口の窓もあり、床からの底冷えもあるため、冬場はセラミックヒーターを付けながら家事をしていました。
毎年冬になると、
「この家、寒い!」
と言われます。
本当に申し訳ない。
家族からなんとかしてほしいと言われても、構造的にも、予算的にもそう簡単にはいきません。
まず真っ先に実行したのは、使い物にならない蓄熱式暖房器の撤去でした。
我が家も当時のオール電化住宅の流れで、割安な夜間電力を利用して蓄熱する暖房器具を導入しましたが、これが我が家の生活スタイルには合いませんでした。
夜間に蓄熱して朝から放熱するので、家族が帰宅する夜になると暖房効果は薄い。
そこで蓄暖を撤去し、同じ位置にエアコンを追加しました。
しかし、採光を取るために大きな窓にしたことで隙間風を感じるうえに、大きな吹き抜けもあります。
エアコンに変えても、少しマシになった程度でした。
玄関側に扉を追加したり、カーテンを追加したりもしましたが、効果はさほど感じず。
3年前、何か良い方法はないかと模索していたところ、内窓を設置すると補助金が出る制度を見つけました。
それが先進的窓リノベ事業でした。
早速、我が家を建築してくれた設計士さんにお願いしたのですが、
「ちょっと調べてみま〜す。」
と言ったきり音沙汰無し。
翌年、再度お願いしたのですが、またまた音沙汰無し。
私もそこまで前のめりではなかったので、催促しなかったのも悪かったのですが。
今年こそはと思い、設計士経由でお願いすることを諦めて、普段仕事でもお付き合いのある住宅設備会社に相談したところ、
「何度も申請しているから大丈夫だよ。」
と言ってもらえたので一安心。
最初から設備屋さんに直接頼めばよかったと思ったよ。
しかも、とても尊敬している設備屋の社長の会社にお金を落とすことができたので、お互いwin-win。
素直にうれしい。
先進的窓リノベ2026事業とは?
先進的窓リノベ2026事業は、既存住宅などの窓を断熱性能の高い窓へ改修する際に、国が費用の一部を補助する事業です。
対象となる工事には、我が家が実施した「内窓設置」のほか、ガラス交換、外窓交換、ドア交換などがあります。
内窓設置とは、今ある窓の内側にもう一つ窓を取り付ける工事です。
補助額は住宅の種類や工事内容、窓の性能、サイズによって異なり、戸建住宅の場合は1戸あたり100万円が上限。補助額の合計が5万円以上となる工事が対象になります。
また、補助金は私たち消費者が直接申請するのではなく、登録された「窓リノベ事業者」が申請し、消費者へ還元する仕組みです。
| 項目 | 先進的窓リノベ2026事業 |
|---|---|
| 主な対象 | 既存住宅等の窓の断熱改修 |
| 主な工事 | 内窓設置、ガラス交換、外窓交換、ドア交換など |
| 補助額 | 工事内容・性能・サイズなどにより決定 |
| 最低補助額 | 1申請あたり5万円以上 |
| 戸建住宅の補助上限 | 1戸あたり100万円 |
| 工事着手期限 | 遅くとも2026年12月31日まで |
| 申請 | 登録された窓リノベ事業者が行う |
| 注意 | 予算上限に達した場合はその時点で終了 |
制度について詳しく知りたい方は、公式サイトを確認してみてください。
また、先進的窓リノベを利用する場合は登録された事業者へお願いする必要があります。
「やってみたいけど、どこに頼めばいいの?」
という方は、公式サイトに登録事業者を検索できるページがありますので、まずは自宅近くの業者を探してみると良いと思います。
設備業界の方からは「今年度で最後になるのでは」という話も聞きました。
ただし、これはあくまでも私が業界の方から聞いた話で、現時点で2026年度を最後に終了すると公式発表されているわけではありません。
予算にも上限があるため、検討している方は公式サイトで最新情報を確認してみてください。
電気代は年間約30万円!あなたのご家庭はどうですか?
雪国ということもあり、我が家の電気代は年間約30万円かかります。
オール電化です。

ご覧のとおり、冬場の電気代がエグい!
エグすぎる!
少しでも電気代を抑えたい。
円安、ロシア・ウクライナ戦争、中東情勢の緊迫化など、エネルギーを取り巻く環境も今後どうなるのか分かりません。
そんなこともあり、
「寒さを何とかしたい」
「電気代も少しでも抑えたい」
という2つが、我が家が内窓を設置した大きな理由でした。
そして、先進的窓リノベ2025事業を利用して実際に窓改修をした方へのアンケートを見ると、どうやら同じように考えている人は多いようです。

窓の断熱改修をしようと思った理由として、
・冬の室内の寒さが気になっていた……86%
・夏の室内の暑さや日差しが気になっていた……53%
・光熱費を節約したかった……52%
となっています。
みんな同じようなことで悩んでいるんですね。
我が家の場合も、まさに上位3つ全部に当てはまります。
特に「冬の寒さ」が86%というのを見ると、窓リノベを検討する人の多くは、単純に光熱費だけを計算して工事しているわけではないのかもしれません。
寒い家をなんとかしたい。
暑い家をなんとかしたい。
ついでに電気代も少し下がってくれればうれしい。
少なくとも我が家は、そんな感じでした。
内窓を設置したとて、今回の実質負担67万円を電気代の節約だけで回収できるのはかなり先になるでしょう。
それでも、家族が過ごしやすい家になり、若干でも電気代の節約になるのであれば、今回工事して後悔は無いと思っています。
ちなみに皆さんのご家庭は、年間どれくらい電気代がかかっていますか?
把握していますか?
当然、住宅の大きさや設備、住んでいる地域によってまちまちだとは思いますが、年間で見ると結構な金額になっている場合もあります。
一度確認してみるのも良いかもしれません。
太陽光VS先進的窓リノベ、どっちが暮らしが「ととのう」?
年間30万円の電気代を見れば、当然太陽光発電も気になります。
太陽光発電についても多少は調べました。
最近では太陽光発電に蓄電池を組み合わせ、電気代の削減だけでなく停電時の備えとして活用する方法もあります。
でも、我が家の場合はこうなりました。
| 比較項目 | 先進的窓リノベ | 太陽光+蓄電池 |
| 初期費用 | 我が家は100万円 | 我が家の検討ではさらに高額 |
| 補助金 | 今回32万円 | 制度・地域・設備による |
| 電気代削減 | ○ | ◎ |
| 夏の暑さ対策 | ○ | 直接効果なし |
| 冬の寒さ対策 | ○ | 直接効果なし |
| 遮音効果 | ◎ | ― |
| 停電対策 | なし | ◎ |
| 管理する設備 | ほぼ増えない | 増える |
| 点検・修理・交換 | 比較的少ない | 将来的に必要 |
| 雪国との相性 | ○ | 発電量や積雪の影響を確認する必要あり |
| 我が家との相性 | ◎ | △ |
※太陽光発電や蓄電池の価格、発電量、補助制度などは住宅や地域によって大きく異なります。あくまでも我が家が検討した際の考え方です。
私は次の理由で、我が家では太陽光発電は無しだと結論付けました。
- これ以上、管理する設備を増やしたくない
- 雪国なので発電量や売電収入を楽観視できない
- 将来の点検、修理、交換などの費用がかかる
- 屋根への負荷も気になる
- 投資回収までかなり時間がかかりそう
- 夏涼しく、冬暖かくなるわけではない
- これ以上ローンを組みたくない
特に大きかったのは管理コストです。
太陽光発電+蓄電池にしたら、今より管理するものが増えます。
ただでさえやることの多い子育て世代なのに、余計なことで脳のリソースを使いたくない。
これが一番でした。
停電への備えという意味では蓄電池にメリットがありますが、我が家にはキャンプ道具があります。
東日本大震災当時もキャンプ道具は大活躍しました。数日程度なら、多少不便でもなんとか凌げるだろうと思っています。
何よりも、太陽光発電で電気代は減るかもしれませんが、家が暖かくなるわけでも、涼しくなるわけでもありません。
内窓なら電気代の削減効果も期待でき、断熱性能も上がる。
我が家にとっては一石二鳥だったのです。
まあ、そもそも断熱が一番の目的なので、比べることでもないのですが。
先進的窓リノベのメリット・デメリット
内窓を設置してまだ日が浅く、本当の効果が分かるのはこれからです。

特に雪国の冬を経験していないので、暖房効果についてはまだ何とも言えません。
ただ、すでに感じているメリットはあります。
- 冷房の効きがかなり良くなった
- 外の音がほとんど聞こえなくなった
- ピアノやドラムの音漏れ対策にも期待できる
- 大掛かりな住宅改修をせず断熱性能を上げられた
- 国の補助金を大きく活用できた
特に驚いたのは遮音効果でした。
窓を閉めると、本当に外の音がほとんど聞こえません。
さっきまで聞こえていた夏の風物詩、「ミーン、ミーン」というセミの声まで聞こえなくなりました。
我が家にはピアノやドラムなどの楽器もあるので、ご近所迷惑になりにくくなるのは非常にありがたい。
また、お住まいの自治体によっては独自の補助金事業を行っている場合もありますので、併せて確認してみるといいかもしれませんね。
しかし、当然悪い面もあります。
- 窓を2回開けなければならない
- 掃除する窓が増える
- 大きな内窓はそれなりに重い
- 補助金が出ても自己負担は大きい
- 実際の冬の断熱効果はまだ分からない
特に、庭の手入れが趣味の妻からは早速不満が出ています。
庭に出るたびに窓を2枚開けなければならない。
「面倒くさい!」
とのこと。
何でも良いことばかりではありませんね。
内窓8カ所約100万円。見積もりは何社か取って比較してもいい
今回、我が家は普段から仕事でもお付き合いがあり、信頼している設備屋さんにお願いしました。
ただ、特に付き合いのある業者がいないのであれば、数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
窓の大きさや性能、取付費、足場、諸経費などによって金額は変わるので、総額だけではなく見積もりの中身も見た方が良いと思います。
最近は、業者名や住所、氏名などの個人情報を隠したうえで、見積書のPDFをChatGPTなどの生成AIに読み込ませて、
「この工事内容と金額は、一般的な相場から大きく外れていないか?」
「高く見える項目はどこか?」
「確認しておいた方がいい項目はあるか?」
と聞いてみる方法もあります。
実際、私は今回の約100万円の見積もりをチャッピー(ChatGPT)に見てもらいました。
我が家の場合、大型窓、吹き抜けの室内足場、窓枠のふかし部材、ロールスクリーンの脱着なども含まれていたため、「極端に高い見積もりには見えない」という評価でした。
もちろん、AIの回答はあくまでも参考程度です。
地域によって人件費や施工費も違いますし、AIが実際に現場を見ているわけではありません。
ましてや、
「ChatGPTが高いって言ってましたよ!もっと値引きしてください!」
なんて業者さんに言うのは、私はおすすめしません(笑)。
AIは値引き交渉をするための武器ではなく、自分が見積もりの内容を理解して、納得して契約するための参考資料くらいに考えた方が良いと思います。
家の工事は、施工して終わりではありません。
その後、不具合や修理などでお世話になる可能性もあります。
数万円安い業者を探すことだけが正解ではなく、多少高くても、信頼できて長く付き合える業者さんにお願いするという選択も十分ありだと思います。
我が家の場合はまさにそれでした。
吹き抜けに足場を組んだついでに、大窓の掃除を手伝ってもらい、網戸まで直してもらいました。
ありがたい限りです。
価格だけでは測れない部分も、住宅工事にはあると思います。
補助金32万円はそのままエアコン2台へ
今回の内窓8カ所の工事費は99万円(税込み)でした。
そして先日、補助金額32万円の決定通知が届きました。
99万円-32万円なので、実質負担は67万円。
さらに、私の部屋と息子の部屋にも寒冷地仕様のエアコン「ズバ暖」を追加しました。
2台で約39万円。
戻ってくる補助金32万円をそのままエアコン代に回せば、あと7万円ほど支払えばエアコン2台分の支払いも終わります。
もちろん、エアコンが7万円で買えたという意味ではありません。
内窓8カ所99万円+エアコン2台39万円で、今回の住環境改善にかかった総額は約138万円。
そこから補助金32万円を引くと、実質約106万円です。
これでようやく、家族が普段過ごすすべての居住スペースにエアコンが付きました。
13年前に、断熱性能を上げるためにもっとお金をかけておけば良かったのかもしれません。
でも、もしそうしていたら住宅ローンの返済額は今より増えていました。
当時の私たちには、当時の予算がありました。
その後、頑張って貯金してきたので、今回はローンを組まず一括で支払う余力がありました。
遅かったのかもしれませんが、我が家にとっては今がそのタイミングだったのかもしれません。
まとめ|今回のラビット型人生戦略「教訓3箇条」
ラビット型人生戦略は、大きなリターンを狙って何でも最適化する生き方ではありません。
臆病で、優柔不断で、大きな失敗をしたくない私が、自分や家族にとって「これなら大丈夫だろう」という選択を積み重ねていく人生戦略です。
今回、先進的窓リノベを実施して感じた教訓は、この3つです。
其の一 「一番得するもの」より、「今、一番困っていること」を先に解決する。
其の二 管理するものを増やさないことも、立派なリターン。
其の三 貯めるだけではなく、使えるときに家族のために使う。
其の一 「一番得するもの」より、「今、一番困っていること」を先に解決する。
年間30万円の電気代だけを考えれば、太陽光発電にも魅力があります。
でも、我が家が一番困っていたのは、
「この家、寒い!」でした。
まずはそこを何とかすることが重要と、今更ながらに気づき、対処したわけです。
其の二 管理するものを増やさないことも、立派なリターン。
お金だけではなく、自分の時間や脳のリソースも有限です。
管理する設備を増やさない。
不具合が起きる場所を増やさない。
こういうことも、我が家にとっては重要でした。
設備を多くすればするほど管理コストはかさんでいきます。
余計なリスクは極力負わないラビット型人生戦略としては、太陽光発電の設置は無しと言う結論に至りました。
其の三 貯めるだけではなく、使えるときに家族のために使う。
13年前だったら、100万円近い工事費を一括で支払うのは難しかったと思います。
でも、その間にコツコツお金を貯めてきたから、今ならできる。
お金を増やすことだけが資産形成ではなく、貯めてきたお金を使って家族の暮らしを「ととのえる」ことも、資産形成をする目的の一つなのだと思います。
今年の我が家のテーマは「ととのえる」。
内窓を設置し、すべての居住スペースにエアコンも付きました。
まだ夏なので、本当に暖かい家になったのかは分かりません。
答え合わせはこれから来る雪国の冬です。
これまで冬が来るたびに「また寒くなるなあ」と思っていたのですが、
冬が待ち遠しいと思ったのは、家を建ててから初めてかもしれません。
きっと大丈夫でしょう。
いや、大丈夫じゃなきゃ困る。
