「ひふみ」運用会社レオス・キャピタルワークスが上場承認を取得!実現したい3つのことに迫る!
投資信託「ひふみ」シリーズ運用会社のレオス・キャピタルワークス株式会社が2023年3月22日に、晴れて東京証券取引所グロース市場への新規上場が承認されました。
2021年8月より、藤野さんの書籍に感銘を受け、当ブログで応援してきたのでとても嬉しく思います。
嬉しいとはいえ、私は投資歴3年程度の初心者です。レオスが上場が、今後個人投資家にとってどんなメリットデメリットがあるかを色々と考えてみました。
レオス・キャピタルワークス株式会社上場の概要
株式上場とは、企業が発行する株式を証券取引所で売買できるようにすることです。今回レオスが上場する市場区分は、グロース市場です。
以下の表は、上場に関する概要をまとめてみました。
項目 | 内容 | 備考 |
社名 | レオス・キャピタルワークス株式会社 | 2003年創業 代表取締役会長兼社長:藤野 英人 |
証券コード | 7330 | 覚え方「波去れ!」:藤野さんFacebookより |
市場区分 | グロース | 詳細;グロース市場への新規上場審査基準 |
上場日 | 2023/04/25 | 上場承認日 2023/03/22 |
売買単位 | 100株 | 単元未満株取り扱いは未定 SBI証券はやってくれるはず |
主幹事証券会社 | 大和証券株式会社 株式会社SBI証券 | 引受数量が多く、全体的な作業の運営やスケジュール管理など中心的役割を果たす会社 |
発 行 済 株 式 総 数 | 1201万6600株 | 2023 年 3 月 22 日現在 |
売 出 株 放 出 元 | ㈱ISホールディングス SBIファイナンシャルサービシーズ㈱ | SI:274万7900 株 SBI:11万1800 株 |
公 開 価 格 の 決 定 方 法 | ブック・ビルディング方式 | 投資家の需要に応じて公募価格を決定 |
経営理念 | 「資本市場を通じて社会に貢献します」 | 上場前と変わりません |
2018年に一度上場を目指しましたが申請通らず断念。2度目の挑戦で見事上場申請が通りました。
JPX(日本取引所グループ)にて公示されている新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)にはレオス・キャピタルワークスという企業についての詳細情報がたくさん記載されていました。
個人投資家目線でレオス上場について考えました。
ブックビルディングの仮条件決定
4/10、ブックビルディングの仮条件が決定しIPO申し込みが可能となりました。
項目 | 内容 | 備考 |
募集株式 | 357,700 株 | 3億9347万円~4億6501万円 |
仮条件 | 1株につき金1,100 円~金1,300 円 | |
売出株式数 | ①引受人の買取引受による売出し分 当社普通株式 2,859,700 株 ②オーバーアロットメントによる売出し分 当社普通株式 上限482,600 株 | ①予め売り出し先が決まっている株式(持ち株会等) ②受給により主幹事証券会社が追加売り出しする場合の上限 |
需要の申告期間 | 2023 年4月10 日(月曜日)から 2023 年4月14 日(金曜日)まで | IPO申し込み期間 |
価格決定日 | 2023 年4月17 日(月曜日) | 公開価格の決定します |
申込期間 | 2023 年4月18 日(火曜日)から 2023 年4月21 日(金曜日)まで | IPOに当選したら申し込みの可否を決めます |
払込期日 | 2023 年4月24 日(月曜日) | 株式を決定した価格で購入します |
株式受渡期日 | 2023 年4月25 日(火曜日) | 株式の受渡しが行われます |
タイトル | 詳細を見る | - |
私も初IPOの申し込みをしてみました。当選するかどうかは神のみぞ知るです。
一般的にIPOは、初値売りで利益が期待できるため初値が付いた段階で売ることが多いそうです。
ごくまれに公募価格が仮条件の下限で決まる場合があるそうです。その場合は是非買い向かいたいです。
新規発行による手取金の使途
株式を新規発行した手取り金額は4億8578万円になります。
払込金額の総額(円) | 発行諸費用の概算額(円) | 差引手取概算額(円) |
500,780,000 | 15,000,000 | 485,780,000 |
投資先は以下の二点です。
- 自社システムへの投資
- 海外株式運用体制強化への投資
自社システムへの投資は、新NISAへの対応や現在の「てのひらひふみ」アプリとWEB口座との連携や操作性を改善するためです。
海外株式運用体制強化への投資はニューヨーク拠点における運用資金(家賃・人件費・システム・弁護士等)に充てるそうです。
いずれの投資もレオスが上場して市場価値を上げるためには不可欠な投資になります。
レオス上場のメリット
レオスが上場するメリットとしては以下の点があげられます。
- 知名度向上、企業価値向上
- 資金調達の多様化
- 企業としての信頼が上がり優秀な人材確保できる
- 直接レオス・キャピタルワークスの株式を購入できる
知名度向上、企業価値向上
上場して、株主から資金が調達できれば、知名度、企業価値を向上するための投資ができます。
- セミナー・イベントの拡大
- YouTube「お金のまなびば!」などのコンテンツ広告の拡大
- 販売力の強化
そもそも日本人は「投資」については悪い印象を持っている感があり、「投資はギャンブル」と思っている方が大半です。
日本の家計金融資産に占める投資信託の比率は、2022年3月末時点で4.5%(91兆円)にとどまります。
岸田首相が「資産所得倍増計画」を打ち出し、2024年から新NISAも始まるので日本にも投資文化が根付く初期段階の時期です。
少しずつ「投資」に対する認知度は上がってきてはおりますが、有名な証券会社ならまだしも、アクティブ型の資産運用会社はまだまた知名度、企業価値が向上する余地があります。
資金調達の多様化
上場することで、一般の投資家が株式を購入することができます。上場企業に企業価値や将来性を感じれば、直接投資することができて、企業のオーナーになれます。
投資家は株式の売買でキャピタルゲイン(株価上昇益)や配当金などの利益を得ることができます。
企業としての信頼が上がり優秀な人材確保できる
レオスは上場前から優秀な人材が集まりやすい環境が整っています。恐らく上場後も働き方は変わらないでしょう。
そして規模が大きくなり資産運用成績も上がれば社員の平均年収も上がり、さらに良い人材が集まるという良いスパイラルになります。
- 経営理念が社員に浸透している
- 成果に見合った給料体系 平均年収1千万円
- 社員の主体性重視(オーナーシップ)ストック・オプション制度の導入
- 働きやすい職場環境
- テレワークOK【総務省主催令和4年度「テレワーク先駆者百選」選定】
- 出戻り、副業OK
企業理念が社員に浸透している
レオス・キャピタルワークス株式会社の経営理念は、「資本市場を通じて社会に貢献します」です。本質的に成長し続ける優れた企業を発掘し、「ひふみ」を通じて投資を行うことで日本の成長をけん引する役割を担っています。
私がレオス・キャピタルワークス本社に訪問した時に広報の方に質問したときも、やはりレオスの経営理念に惹かれて転職されていました。はたして、一般のサラリーマンの方々は自身が務めている会社の経営理念やビジョンをどれくらい理解できているでしょうか。
恥ずかしながら私も自社の経営理念に惹かれて入社したかというとは言えません。
出戻り、副業OK
藤野さんは普段から、一度退職してもいつでも戻ってきていいよと話しています。実際に現ひふみ投信マザーファンドのファンドマネージャー佐々木靖人さんは、一度2013年レオスを退社しダーウィン・キャピタル・パートナーズという資産運用会社に入社し、2016年に再びレオスに再入社しています。
一般的な企業では、一度退職した者は裏切り者扱いで、再入社のハードルは非常に高いです。レオスは、外で経験してきたことは全て無駄ではなくまた自社の成長に活かせるとの考えからの対応だと考えます。
副業も許可していることも同じ理由だと考えます。藤野さんが良く言う、「投資の本当の魅力は世界がカラフルに見えること」と関係しているように感じます。
「ひと」「社会」「会社」様々なことに興味関心をもち、少し先の未来を創造し、ワクワクするためには色々な情報に触れ、経験することで、個人が感じる世界の色がモノクロからどんどんカラフルになってくる。
一つのコミュニティーに属していると多様な意見や考えに触れることはできませんし、自身の思考も固まってしまいます。私も今務めている会社に20年以上所属していますがまさに日本の大企業的思考の考えが蔓延しています。
テレワークOK
レオスの柔軟な投資理念や行動は企業体質も柔軟です。コロナ禍では、完全テレワークもOKでした。社長である藤野さん自身も都内に住居を構えずに、神奈川県の逗子市に住居拠点を置き生活しているそうです。
毎月、受益者向けに発信されている月次報告会「ひふみアカデミー」も各ファンドマネージャー自身の自宅から参加する方も見受けられました。
2023年からは会社への出社やリアルイベントも増えてきて完全テレワークでは無くなりましたが、一般的な企業よりは働く場所の自由度は高いと思います。
ストック・オプション制度の導入
ストックオプションとは、従業員がオーナーシップ意識を持って業務を遂行するインセンティブとなるように、あらかじめ上場前の決められた時期に自社株を購入できる権利のことです。
上場後、自社の株価(企業価値)が上がれば上がるほどストックオプションで手に入れた割安株は、何倍にもなり従業員の資産も増えるため、仕事への意欲が増します。
JPX(日本取引所グループ)にて公示されていたレオスの「新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)P121~」を見てみると、ファンドマネージャー、アナリスト、ストラテジストは当然のことながら、裏方で支えてくれていく方々の名前もしっかりとありました。
しかも、10万とか20万という話ではなく、何百万円という単位です。それだけ自社を信頼し、熱意を込めて仕事をし、成長にBETしているという事でしょう。
私の様な一般サラリーマンには想像も付かない世界です。
直接レオス・キャピタルワークスの株式を購入できる
今までは非上場だったため、レオス・キャピタルワークスの企業理念に共感し応援したくても、投資信託経由での間接的な応援しかできませんでした。
しかし、レオスが上場することで直接株式を購入し、企業のオーナーになることができます。そして企業が得た利益を分配してもらえる資本主義経済の恩恵を受けることができます。
新規公開株(IPO)の価格決定は、ブック・ビルディング方式となり、投資家の需要に応じて公募価格を決定されます。
購入には事前に主幹事証券会社にてブックビルディングに申し込み、その後抽選が行われて当選することで初めて購入を申し込むことができます。
私はIPO投資未経験ですが、現時点では申し込みしてみようと考えています。IPO投資はキャピタルゲイン狙いの初値売りが基本ですが、もし当選したらそのまま保有。落選したら別途購入するしかありません。
レオス上場のデメリット
一方で上場にはデメリットもあります。具体的には以下のようなデメリットがあります。
- コストがかかる
- 高い透明性の維持、株主への説明責任
- 物言う株主の存在
- 拡大するにつれてコミュニティ形成が難しくなる
コストがかかる
上場には、以下のようなコストがかかります。
- 証券取引所への申請料や審査料
- 証券会社への手数料や成功報酬
- 年間上場料や監査法人への支払い
- 有価証券報告書、決算短信などの開示コスト
上場すると、高い透明性の維持、株主への説明責任を果たすために会社の決算内容は正確に公表する必要があります。
そのために必要なコストはバカになりません。
上場も無料じゃないのですね。
株式会社日本取引所グループ(JPX)も株式会社だから利益は追及する必要があるのです。
アクティビスト(物言う投資家)の存在
先日、ニュースにもなりましたが、セブンアンドアイホールディングスが、大株主の米投資ファンドから取締役選任について株主提案を受けたことが話題になりました。
利益率の高いコンビニエンスストア以外の事業から撤退するよう求めるとのこと。
参考記事『物言う株主、井阪社長らに事実上の退任要求 セブン&アイHD』
現在、レオス・キャピタルワークス株式会社の代表取締役会長兼社長は藤野 英人さんです。
もし、数年間運用成績が振るわず、国内外の投資ファンドから解任要求や、運用方針の変更の要求が出された場合は一定数以上の株式を保有していた場合影響力はあります。
レオス自体、様々な企業に同じような運営助言をしてきたことでしょうから、株主との対話に関しては一般的な企業よりは上手に対話できるのではないかと考えています。
拡大するにつれてコミュニティ形成が難しくなる
広く株式を公開するという事は、企業は株式の購入者を選べないということです。
企業の価値や理念には関係なく、短期的な上げ下げで取引するトレーダーや、海外投資家や、機関投資家も株式を購入します。
様々な思惑を持った投資家があつまるところが上場市場です。直販口座を開設して直接運用メンバーとの対話はできるでしょうが、今後同じペースでできるとはかぎりませんので注視したいところです。
レオスが上場して実現したいこととは?
レオスの今後の経営戦略は以下のとおりです。
当社グループは、経営理念の実現のため、ファイナンシャル・インクルージョン(※)を通じて、金融サービスの恩恵を全ての人々が享受できる世の中を目指しております。より多くの人々を「次のゆたかさの、まんなかへ」という思いを込めて、「お金を学び、ひふみでつみたて、共助で支える」取り組みを推進し、投資文化の普及に注力してまいります。
引用元:「新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)より
(※)あらゆる人々が金融サービスへアクセスすることができ、金融サービスの恩恵を享受できるようにすることを意味し、金融包摂と訳されます。
そのために実施すべき行動としては以下の3点です。
- お金を学ぶ
- ひふみでつみたて
- 共助で支える
お金を学ぶ
当社グループでは、創業以来、資産形成にアクティブなお客様にエクイティ商品を主に提供してきましたが、これだけでは日本人の大多数である、資産形成にパッシブな方々の将来不安を解消することは難しく、このままでは、資産形成に対する意識によって金融資産の構成が二極化し、金融格差が広がるのでは、と懸念しております。
引用元:「新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)より
これらの金融格差を是正するためにも、投資の魅力やお金についての知識を様々なメディアを通して幅広い方々にお届けするとともに、誰もが簡単に、安心して資産形成を始めることができる仕組みを開発・提供し、これまで以上に幅広い層へ資産形成を浸透~資産形成を大衆化~させ、金融・投資に関するリテラシーの向上に寄与してまいります。
お金に対して受動的な人が多い日本がこのまま突き進んだら将来必ず貧乏な国になります。
日本には潤沢な現金・預金残高1,088兆円あるにも関わらず市場に流出していないため「死に金」になっています。
そんな方に対して、メディアやセミナーを通して「お金の本質」「投資の魅力」を伝える活動をレオスは実施しています。上場したことで今後も普及活動は一層すすむことでしょう。
YouTubeチャンネル「お金のまなびば!」は、レオスがお金や投資や社会についてまなぶ場を提供すべく開設したチャンネルで、わたしも当チャンネルの「マネーキャンプシリーズ」に出会ったことがきっかけで今に至ります。
その後、毎日お金に対するツイート発信、投資書籍の購読、家計簿継続と、毎日お金の事を考え生活していますが、決してお金の亡者になったわけではありません。
『お金』に対して真剣に向き合う用になったからです。もし、『お金』の本質について知りたいと思ったのであれば、以下の記事で紹介している本をぜひ読んでみて下さい。
あなたの今までのお金に対する考え方、きっと変わるはずです。
ひふみでつみたて
当社グループは、資産形成の基本・スタンダードは「つみたて投資」であると考えております。安く買って、高く売る、それを確実に続けるのは、プロであっても困難であり、時間を味方につけて、コツコツとつみたてていくことが相場の変動に左右されず、健全な資産形成につながると考えているからです。
引用元:「新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)より
この「つみたて投資」を、「ひふみ」ブランドを冠した当社グループの運用する投資信託で行っていただくため、「ひふみ」を長期の資産形成に資する商品となるよう日々ブラッシュアップするとともに、当社グループの目指す世界を広く発信することで、全国のお客様に金融商品のスタンダードとして「ひふみ」を捉えていただき、日本中に「ひふみ」によるつみたて投資を普及させ、日本一のつみたて口座数~日本のみんながひふみでつみたて~を目指していきたいと考えております。
人はゆっくり稼ぎたいとは思わない。最速で稼ぎたいと思う物。投資はギャンブルと認識する日本人が多いにも関わらず、「競馬」「パチンコ」「宝くじ」「競輪」「競艇」とギャンブルが大好きです。
恐らくワンチャン当てれば最速でお金持ちになるという夢を見る、一度ギャンブル脳にとりつかれると中々脱出できません。
実際当人も若い時は「パチスロ」に明け暮れる日々で毎日通っていました。FXや短期取引もギャンブル(投機)と似た感覚があります。
信用取引(テコの原理)で原資以上のリスクをとる手法ですが、常に相場に張り付く必要があり、プロトレーダーとの綱引き合戦になる為マイナスサムゲームと言われています。
ごく一部の人しか勝てない市場です。
その点株式市場では、「長期」「分散」「つみたて」投資を実施することで、参加する人全員が恩恵を受ける可能性があるプラスサムゲームとなります。
「ひふみ」を通して株式市場にお金を投じ、「ひふみ」が成長する優良企業に資本を投じることで日本経済が発展し、自身に還元される循環を味わうことが今後の日本発展のキーになると私は考えます。
以下はひふみ投信直販のセミナーに参加したレビュー記事です。投資初心者の方にはぜひ見ていただきたい内容になります。
共助で支える
諸事情で働くことができず、「つみたて投資」が実施できない方々に金融サービスの恩恵を享受いただきたくことも、ファイナンシャル・インクルージョンの観点から重要です。
引用元:「新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)より
「自助」により自立して生きていくこと、公的な支援による「公助」も大切ですが、長期の資産形成により富を築いた方々からの「共助」こそが、真の意味でのファイナンシャル・インクルージョンの達成につながると考えております。
資産形成で得た含み益の一部を寄付に回す仕組みなど、「共助」の厚みを増していくためのプラットフォーム作りについて検討を進め、「共助」の文化を浸透させてまいります。
日本と米国の寄付の差は歴然です。日本ファンドレイジング協会が発行した「寄付白書2021」によると、2020年日本の個人寄付総額は1兆2,126億円、米国は34兆5,948億円とその差は30倍になります。
アメリカは人口が多いし裕福な家庭が多いからでしょう!
国 | タイトル | 名目GDP比 |
日本 | 1兆2,126億円 | 0.23% |
米国 | 34兆5,948億円 | 1.55% |
イギリス(2018年) | 1兆4,878億円 | 0.47% |
アメリカは一般的な家庭でも寄付の文化は根付いているそうです。寄付控除の制度もあるそうです。日本でも近年ふるさと納税で寄付できる制度が認知されてきていますね。
「お金」に色は無いと良く言われますが、実際人間には「心の会計(メンタルアカウンティング)」という心理(行動経済学)が存在します。
- 一年間お手伝いして頑張って貯めた1万円
- お年玉でもらった1万円
どちらも同じ1万円なのに、気持ち的にお年玉でもらった1万円の方が気軽に使える気がしませんか?
寄付は大事。でも自分たちの生活(お金)も大事。であれば少しでも自然な形で寄付できる流れを作ることができれば気持ちよく寄付することができるのではないでしょうか。
投資で得た利益のほんの少しの気持ちを寄付に還元する。そして数千社もの企業を調査しているレオスが本当に良い寄付先を見つけ寄付をする。
私はとても素敵な流だなと思いました。もちろん私が思っているような仕組みではないかもしれませんので、今後の活動を見守っていきたいと思います。
親会社SBIホールディングスとの今後の関係は?
現状のレオス・キャピタルワークスは、上場前からSBIホールディングスの子会社という位置づけです。
正確にはSBIホールディングス100%子会社であるSBIファイナンシャルサービシーズ株式会社がレオス・キャピタルワークス株式会社の51.3%の株式を保有しており、議決権を実質的にはSBIホールディングス株式会社が親会社となります。
当社取締役のうち親会社であるSBIホールディングス株式会社の業務執行を行っているものは1名のみであり、当社取締役8名の半数に至る状況にはなく、その就任は当社からの要請に基づくものであることから、独自の経営判断が行える状況であると考えております。
引用元:レオス・キャピタルワークス株式会社コーポレートガバナンスより
レオスの親会社からの取締役として務めているのはSBIファイナンシャルサービシーズ株式会社代表取締役髙村正人氏の1名です。
親会社SBIホールディングスお知らせ:
レオス・キャピタルワークス株式会社の上場承認について
レオス・キャピタルワークス株式会社ニュースリリース:
東京証券取引所グロース市場への上場承認について
会社法とか難しいことはわかりませんが親会社との関係は良好そうです。
以前、レオス・キャピタルワークス本社に訪問した時に広報の方にSBIホールディングスとの関係性について質問したことがあります。
SBIホールディングスの北尾社長からは、藤野さんの思う様にやりなさいと言われているそうです。
当時の突撃取材訪問の様子はいかのブログで記事にしていますので良かったら見てください。
期待を込めた今後の展望と希望を予測してみた
上場し資金の調達ができたとして、わたしが個人的に期待しているのは以下の3つです。
- VポイントやTポイントの連携に期待
- 直販口座がSBI証券と連携し様々な商品を購入できる
- 目指せ、世界にとどろく資産運用会社に!
VポイントやTポイントの連携に期待
レオス・キャピタルワークスは、SBIホールディングスの連結子会社です。現状SBI証券で取り扱っているポイントは「Vポイント」と「Tポイント」です。
どちらもポイント投資できる点と、積立投資設定でポイント付与等の特典があるため、レオス直販口座での投資でもポイント連携できるといいなあと。
ファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)を目指すにはポイント投資ができることは垣根を低くする好材料になります。
以前、ひふみのアンケートに答えたことがあり、ポイントについてのアンケートもあったので、個人的可能性はゼロではないと思っています。
直販口座がSBI証券と連携し様々な商品を購入できる
個人的な希望ではありますが、わが家は投資信託「ひふみ」シリーズ以外の個別株やインデックス投資も実践しています。2024年の新NISA制度は非課税枠が1800万円あります。
かなりの非課税枠があり、可能であればレオス口座を新NISA口座にして投資信託「ひふみ」シリーズを購入したいところですが、他への投資が出来なくなります。
金融庁のホームページを確認しても、新NISA口座開設は一人一口座と回答されていました。レオス直販口座で色々な投資ができる様になると嬉しいです。
目指せ、世界にとどろく資産運用会社に!
現在、世界一の資産運用会社は米国のブラックロック社です。上位5社全て米国企業です。
順位 | 運用会社名 | 国 | 総資産額(ドル) | 総資産額(円)*1$=130円換算 |
1 | ブラックロック | 米国 | 10兆ドル | 1,300兆円 |
2 | バンガードグループ | 米国 | 8.46兆ドル | 1,099兆円 |
3 | フィデリティ投信 | 米国 | 4.23兆ドル | 549兆円 |
4 | ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ | 米国 | 4.13兆ドル | 536兆円 |
5 | JPモルガン・チェース | 米国 | 3.11兆ドル | 404兆円 |
米国の資産運用総額は、けた違いです。
次に日本の運用会社ランキングを見てみましょう
順位 | 運用会社名 | 上場有無 | 総資産額 |
1 | 野村証券 | 非上場 | 42兆円 |
2 | SMBC日興証券 | 非上場 | 20兆円 |
3 | 大和証券グループ | 上場 | 20兆円 |
4 | 三菱UFJ国際投信 | 非上場 | 15兆円 |
5 | アセットマネジメントOne | 非上場 | 11兆円 |
17 | レオス・キャピタルワークス | 非上場 | 9453億円 |
世界との差がけた違い!
あきらめたらそこで試合終了です!
実際、資本主義では富が富を生む複利の原理なので、追いつくのは中々難しいです。
2023年3月現在、レオスの運用総資産は1兆円を突破しており、日本における独立系の投資運用会社としては最上位に位置します。
これからの時代、日本の悪しき風習や慣行が排除され極めて透明性の高い本質的に成長する企業が生き残ることができるとかんがえています。
資産運用会社にも同じことが言えます。相場操縦で処分を受けた会社・高い手数料で受益者に不利益をもたらす会社は今後資金が集まるとは到底思えません。
まして、岸田政権が「資産所得倍増計画」を打ち出し、子ども達への金融教育も始まり、ネット証券が普及したことでだれでも気軽に投資活動ができる時代です。
日本人のマネーリテラシーが着実に上がれば、「ユーザーファースト」「優れた運用成績」「長期的に信頼できる企業」へ資金が集まる可能性が高いので、私のレオス・キャピタルワークスに賭ける期待度は高いです。
上場することで、まずは日本一の資産運用会社へ、その後世界に進出する日まで応援したいと思います。
それではまた、ごつこさんでした。
※本記事は、特定の銘柄や投資方法を推奨するものではございません。くれぐれも投資は自己責任・自己判断でおねがいいたします。